「対」を巡る拓旅と啓旅:月をめでて

尾崎放哉と種田山頭火

 

こんなよい月を一人で見て寝る  尾崎放哉

落ちかかる月を観ているに一人  種田山頭火

それでも常に「人」を求め続けている。

酒への渇望は人への渇望。

和して

 

一人にも照らす月ある  恒来

小豆島 南郷庵~松山 一草庵

山頭火は松山城を望む一草庵にて最後を迎えた。

松山と言えば。

高浜虚子、河東碧梧桐と言う対なす俳人を同時代に生んだ。

若き日の邂逅からの決別。

伝統と革新のせめぎ合い。

 

天高し 雲行く方に 我も行く  高浜虚子

赤い椿白い椿と落ちにけり  河東碧梧桐

二人の師であった正岡子規も松山出身。

俎板に鱗ちりしく桜鯛 正岡子規

「対」を巡る拓旅と啓旅 松山から山梨へ

高浜虚子の弟子に山梨県出身の飯田蛇笏がいる。
現在蛇笏の俳諧堂が山廬として復元されている。

 

山廬文化振興会 https://www.sanrobunka.com/

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